拡張子が.csvであるテキストファイルは、各行が、コンマで分離された多数の語句からなります。CSVのファイルは、Excelなどの表計算ソフトウェアで容易に表示できます。sortkコマンドは、CSVの欄にある語句を比較して、行を並べ替えます。
CSVの行を並べ替えるには、コマンドプロンプトにsortkコマンドのパラメータとして、-t,(マイナスティーコンマ)を付加してください。-tおよびコンマの間に空白を挿入しないでください。sortkコマンドは、たとえば、第2欄にある語句を比較して、CSVのテキストファイルの行を並べ替えることができます。第2欄にある語句を比較するには、sortkコマンドのパラメータとして、-k2,2を付加してください。-kおよび数字の間に空白を挿入しないでください。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-% | manager.txt | sutai.xmlを再利用するために、hetnコマンドの設定ファイルを作成する。 | |
-k2,3 | -a3 -h011 | CSV | 第2欄から第3欄まで選択する。 |
-k2,2 | -j2 | CSV | 第2欄のみ選択する。 |
-o text.tmp | > text.tmp | text.tmp | 新しいファイルの作成および命名を行う。 |
-t, | .csvの拡張子 | CSV | 区切り文字としてコンマを使用する。 |
CSVを読み込んで新しいファイルの作成および命名を行うには、コマンドプロンプトにsortkコマンドのパラメータとして-o text.tmpを付加してください。-oおよびtext.tmpの間に空白を挿入してください。text.tmpは、新しいファイルの名前です。
sortkコマンドは、CSVの表を読み込んで、利用者選択の欄で要約を構成して、要約に詳細を結合します。要約のみ比較しながら要約および詳細のブロックを並べ替えます。詳細のみ書き出します。C++版もC版もsortkコマンドは、バイナリファイルとして要約および詳細を出力します。C++版と異なり、C#版のsortkコマンドは、XMLファイルとして要約および詳細を出力します。ファイルの名前は、sutai.xmlです。hetnコマンドは、sutai.xmlを再利用できます。hetnコマンドの設定ファイルを作成するために、sortkコマンドのパラメータとして、-%を付加してください。
dayuコマンドは、MS932~Shift_JIS.binという変換表を編集できます。変換表は、バイナリファイルです。もうひとつの機能として、dayuコマンドは、シフトJISのテキストファイルを規格化できます。
事前に利用者が代用文字のリスト(sortk.txt)を用意した場合、dayuコマンドは、代用文字のリストにしたがって、一度に多数の文字にわたって変換表を編集できます。dayuコマンドは、代用文字リストのファイルから906行まで読み込むことができます。代用文字リストのファイルの各行は、通常文字と、代用文字とからなります。利用者が代用文字リストのファイルを用意した場合、dayuコマンドのパラメータとして、-fを付加して、空白で区切って、さらにファイル名を付加してください。
パラメータ | 密接に関係するファイル | 説明 |
---|---|---|
-e- | MS932~Shift_JIS.bin | 変換表を編集しない。 |
-f sortk.txt | sortk.txt | 代用文字のリストにしたがって、変換表を編集する。 |
-r- | シフトJISのテキスト | シフトJISのテキストファイルを規格化しない。 |
-w | MS932~Shift_JIS.bin | どの変換表を編集するか表示する。 |
変換表を編集するが、シフトJISのテキストファイルを規格化しないように命令するには、dayuコマンドのパラメータとして、-r-を付加してください。dayuコマンドがアクセスできる変換表のパス名を表示するには、コマンドのパラメータとして、-wを付加してください。パス名ではなく単なるファイル名が表示された場合、カレントディレクトリにある変換表です。シフトJISのテキストファイルを規格化するが、変換表を編集しないように命令するには、dayuコマンドのパラメータとして、-e-を付加してください。
C#版のsortkコマンドは、一時ファイルとして、sutai.xmlを作成します。hetnコマンドは、sutai.xml を再利用できます。
hetnコマンドの設定ファイルは、manager.txtです。manager.txtにしたがって、hetnコマンドは、sutai.xmlを読み込んで、行を並べ替えます。図8では、降順に並べ替えるために、hetnコマンドのパラメータとして-rを付加しました。
パラメータ | 密接に関係するファイル | 説明 |
---|---|---|
-o kojun.txt | kojun.txt | 新しいファイルの作成および命名を行う。 |
-r | 降順に並べ替える。 |
narfiコマンドは、CSVのテキストファイルを読み込んで、選択された欄を新しいファイルに書き出します。もうひとつの機能として、narfiコマンドは、欄を編集できます。
半角カタカナの濁点、半濁点を第2欄から削除するには、narfiコマンドのパラメータとして、-d2を付加してください。dayuコマンドを実行した結果として、半角カタカナをASCIIで代用している場合、さらに-pを付加してください。濁点の代用文字として、Hが削除されます。半濁点の代用文字として、I(アイ)が削除されます。-d2 -pの効果について、図4を参照してください。
-b | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
真偽 | 第1欄選択 | 第2欄を除外する | 第3欄選択 | 第4欄選択 | 第5欄選択 |
たとえば、21欄もあるCSVで、まず、第1欄から第5欄までを選択するには、narfiコマンドのパラメータとして、-c5を付加してください。次に、第2欄を選択から除外するには、narfiコマンドのパラメータとして、-b10111を付加してください。欄を選択することの真偽を示すために、1または0を入力してください。10111のうち0は、第2欄を選択しないことを意味します。結果として、4欄を書き出します。すなわち、4列の表になります。ただし、-b10111が指定されない場合、narfiコマンドは、-b11111が指定されたとみなして、第2欄も書き出します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-b101 | text.tmp | 第2欄を選択しない。 | |
-c3 | -b1110000000000 | text.tmp | 第1欄から第3欄まで選択する。 |
-d2 | CSV | 半角カタカナの濁点、半濁点を第2欄から削除する。 | |
-p | CSV | 濁点、半濁点の代用文字として、HもIも削除される。 |
もう五十音順に並べ替えることができたので読み方の欄を削除したいならば、narfiコマンドのパラメータとして、-b101を付加してください。
rufeolコマンドは、テキストファイルの各行の末尾から不要な文字を除去します。
rufeolコマンドのパラメータが-u1であるならば、0Ahに先行する1バイトを無視します。Windowsのテキストファイルは、0Dhおよび0Ahで改行します。0Dhも数えてください。-u1が指定された場合、rufeolコマンドは、0Dhのみ削除します。-rが指定された場合、rufeolコマンドは、0Dhを挿入します。-mは、-u2 -rを意味します。rufeolコマンドは、0Ahが出現したとき、2バイト(コンマおよび0Dh)を無視して、改行します。-rが指定されたため、rufeolコマンドは、0Dhおよび0Ahで改行します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-m | -u2 -r | Windowsのテキスト | 行末からコンマを削除する。 |
-r | テキストファイル | 0Dhおよび0Ahで改行する。 | |
-u2 | テキストファイル | 0Ahより先行する2バイトを削除する。 |