sutai.txtを読み込んで、たとえば、降順に行を並べ替えます。
C#版のhetnと異なり、Delphi版のhetnは、sutai.txtを読み込みます。sutai.txtは、シフトJIS, EUC-JP, UTF-16のファイルです。Delphi版のsortkコマンドおよびusortkコマンドは、一時ファイルとしてsutai.txtを作成します。hetnコマンドの設定ファイルは、manager.txtです。manager.txtおよびsutai.txtがhetnコマンドに必要です。
設定ファイルを利用するには、コマンドプロンプトにhetnコマンドおよびパラメータを入力してください。hetnコマンドの初期段階で-0が設定されているため、また-0を付加しても問題が発生しません。コマンドプロンプトにhetnコマンドのみ入力して、Enterを押した場合、設定ファイルに-tが記入されているかどうかのみ点検します。-tが記入されていれば、UTF-16のsutai.txtを読み込みます。さもなければ、EUC-JPではなくシフトJISのsutai.txtを読み込みます。設定ファイルにどう記入されていても標準出力に書き出しますし、0Dhおよび0Ahで改行します。すなわち、コマンドのみならば、設定ファイルを利用できません。図84を参照してください。
新しいファイルの作成および命名を行うには、hetnコマンドのパラメータとして、-o text.tmpを付加してください。-oおよびtext.tmpの間に空白を挿入してください。text.tmpは、新しいファイルの名前です。設定ファイルおよびパラメータで矛盾した場合、パラメータが優先されます。図85を参照してください。
新しいファイルを作成しないで、コマンドプロンプトに行を表示するには、hetnコマンドのパラメータとして、-o-を付加してください。図86を参照してください。
usortkコマンドは、UTF-16のファイルとしてsutai.txtを書き出します。Delphi版のhetnは、usortkコマンドが書き出したsutai.txtを読み込むことができます。この場合、hetnコマンドは、UTF-16のファイルを書き出します。hetnコマンドは、usortkコマンドと同じ結果を生じます。図87を参照してください。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-f | 大文字と小文字を区別しないで比較する。 | |
-r | ファイルの行を降順に並べ替える。 | |
-LF | -0- -L | 0Ahのみで改行する。 |
-u | 各要約に対応する1行のみ表示する。 | |
-u -! | 要約どうしが一致した場合、行番号を表示する。 |
sortkコマンドと同様に、hetnコマンドにも、-u -fを付加できます。この場合、大文字と小文字を区別しないで比較して、要約どうしが一致した場合、ある要約に対応する1行のみ表示します。図88の例では、SAGEとSageが区別されないで、SAGEに対応する1行のみ書き出されました。
hetn -u -f -o h.tmp
sortkコマンドと同様に、hetnコマンドも、-u -!を付加できます。この場合、要約どうしが一致した場合、ある要約に対応する1行のみ表示しますが、行番号を記憶しています。記憶力には、上限があります。128行まで記憶できます。-uがmanager.txtに記入されている場合、hetnコマンドに、-!のみ付加した例を図89に示します。
--eが付加されたsortkコマンドは、EUC-JPのテキストファイルを読み込んで、EUC-JPのsutai.txtを書き出します。--eは、-s- -eと同じ結果を生じます。-s- -eが付加されたhetnコマンドは、EUC-JPのsutai.txtを読み込んで、EUC-JPのテキストファイルを書き出すことができます。図90を参照してください。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-0 | 0Dhおよび0Ahで改行する。 | |
-e | EUC-JPのテキストファイルを読み込む。-s -eならば、-sが優先される。 | |
--e | -s- -e | EUC-JPのテキストファイルを読み込む。 |
-L | 0Ahのみで改行する。-0 -Lならば、-0が優先される。 | |
-LF | -0- -L | 0Ahのみで改行する。 |
-s | シフトJISのテキストファイルを読み込む。 |
sortkコマンドは、シフトJISまたはEUC-JPのテキストファイルの行を昇順または降順に並べ替えます。シフトJISまたはEUC-JPの新しいテキストファイルを作成できます。
利用者は、欄を選択できます。sortkコマンドは、利用者選択の欄から要約を作成して、要約および詳細のブロックを作成して、要約を比較しながらブロックを並べ替えて、詳細のみ書き出します。
CSVの行を並べ替えるには、コマンドプロンプトにsortkコマンドのパラメータとして、-t,(マイナスティーコンマ)を付加してください。-tおよびコンマの間に空白を挿入しないでください。
sortkコマンドは、ファイル名に.csvが含まれている場合、区切り文字としてコンマを使用します。この場合、区切り文字が指定されたとみなします。
区切り文字が指定されていない場合、sortkコマンドは、区切り文字として空白を使用します。
新しいファイルの作成および命名を行うには、コマンドプロンプトにsortkコマンドのパラメータとして、-o text.tmpを付加してください。-oおよびtext.tmpの間に空白を挿入してください。text.tmpは、新しいファイルの名前です。 text.tmpは、シフトJISまたはEUC-JPのテキストファイルです。
第1欄から数えて5欄を選択するには、sortkコマンドのパラメータとして、-a5を付加してください。-a5は、-k1,5と同等な結果を生じます。
-a5が付加されていない場合、sortkコマンドは、-a255が付加されたとみなします。欄数の上限は、255欄です。
255から3071に欄数の上限を変更するには、sortkコマンドのパラメータとして、-Zを付加してください。
第2欄のみ選択するには、sortkコマンドのパラメータとして、-j2を付加してください。-j2は、-k2,2と同等な結果を生じます。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-$ | どの行も同じ欄数を有しているか点検する。 | |
-a4 | -h1111000000 | 第1欄から第4欄まで選択する。 |
-k1,4 | ||
-h1011 | 第2欄を除外する。 | |
-j2 | -k2,2 | 第2欄のみ選択する。 |
-k2 | 第2欄から最終欄まで選択する。 | |
-k2,3 | -a3 -h011 | 第2欄から第3欄まで選択する。 |
-t, | .csvの拡張子 | 区切り文字としてコンマを使用する。 |
-T¥x2C | ||
-x- | .csvがファイル名に含まれるか点検しない。 | |
-Z | 255から3071に欄数の上限を変更する。 |
利用者は、多数の欄を選択できます。利用者選択の欄で要約を構成するとき、語句を連結する文字として、1Fhが使用されます。sortkコマンドの語句連結文字(1Fh)は、sortkの内部で要約に使用されますが、詳細として書き出されません。
二桁の十六進数で語句連結文字を設定できます。選択された語句をたとえば、改ページ(0Ch)で連結するには、sortkコマンドのパラメータとして、-V¥x0Cを付加してください。-V¥x0Cが付加されていない場合、sortkコマンドは、1Fhで連結します。
sortkコマンドは、一時ファイルとして、sutai.txtを作成します。sutai.txtは、シフトJISまたはEUC-JPのテキストファイルです。第1欄から数えて5欄を選択して、第2欄を除外するには、sortkコマンドのパラメータとして、-a5 -h10111を付加してください。サクラエディタでsutai.txtの要約部を表示した例を図91に示します。1Fhで連結されています。
コンマの十六進数は、2Chです。-t,ではなく-T¥x2Cが指定されても、sortkコマンドは、区切り文字としてコンマを使用します。-T¥x09ならタブを使用します。
-T¥tは、-T¥x09と同じ結果を生じます。小なり記号、大なり記号、縦線は、コマンドプロンプトに入力しにくい。Wikiの表として、パラメータの例を図92に示します。
語句ではなく浮動小数点数を比較して、ファイルの行を並べ替えるには、sortkコマンドのパラメータとして、-gを付加してください。
sortkコマンドは、浮動小数点数を読み込むことができますが、sutai.txtに固定小数点数を書き出します。利用者がCSVファイルに記入した浮動小数点数の小数第4位まで有効になります。
-gが付加されたsortkコマンドは、まず小数点を発見します。次に、先頭の数字を探索して、その位置を取得します。負号があれば、その位置を取得します。さらに、欄から浮動小数点数のみ抽出します。すなわち、欄の前半にある空白も文字も無視されます。
負の数をサポートするために、sortkコマンドは、利用者がCSVファイルに記入した値に562949953421312.0001を加算します。すなわち、sortkの内部で基準を変更します。図93に示したとおり、sortkの内部に格納された数値は、sutai.txtに書き出されます。
語句ではなく整数を比較して、ファイルの行を並べ替えるには、sortkコマンドのパラメータとして、-nを付加してください。
-nが付加されたsortkコマンドは、まず、欄から整数を抽出して、次に、整数に固定小数点数(562949953421312.0001)を加算します。すなわち、sortkの内部で基準を変更します。sortkの内部に格納された固定小数点数は、sutai.txtに書き出されます。
562949953421312.0001ではない固定小数点数を設定して基準を変更するには、sortkコマンドのパラメータとして、-R整数を付加してください。たとえば、-R9が付加された場合、sortkコマンドは、利用者がCSVファイルに記入した値に9.0001を加算します。-R0が付加された場合、sortkコマンドは、利用者がCSVファイルに記入した値に0.0001を加算します。
-iが付加されたsortkコマンドは、制御文字を削除しません。-iが付加されていない場合、09h, 0Ch, 1Bhなどの制御文字も数字と比較されますが、-iが付加された場合、制御文字が存在しないかのように数字どうしが比較されます。-iがsortkコマンドに付加されたかどうかで結果が異なることを図94に示します。
他の行と要約が合致した場合、行の登録を拒否するには、sortkコマンドのパラメータとして、-uを付加してください。ある要約に多数の行が対応するにもかかわらず、各要約に対応する1行のみ書き出します。
他の行と要約が合致した場合、sortkコマンドは、その行番号を記憶します。記憶した行番号を書き出すには、さらに-!を付加してください。コマンドプロンプトの画面に表示されます。図95を参照してください。
要約どうしが合致した場合も順序を確定するために、要約にIDを付与するには、sortkコマンドのパラメータとして、-#を付加してください。IDが要約に付与されても、sortkコマンドは、要約ではなく詳細を書き出します。
大文字と小文字を区別しないで語句を比較するには、sortkコマンドのパラメータとして、-fを付加してください。
sortkコマンドに、-f -uを付加した場合、顕著な効果が生じる例を図96に示します。
要約が合致した場合、第1欄に影響されないでIDを比較するには、sortkコマンドに、-#を付加してください。-#が付加されたかどうかで結果が異なる例を図97に示します。
diyoコマンドは、MS932~EUC-JP.binという変換表を編集できます。変換表は、バイナリファイルです。
Delphi版のsortkコマンドに適した代用文字リストは、sortk.txtです。図98の表示例では、まず、TYPEコマンドで、sortk.txtのファイルの終わりを表示しました。次に、MOREコマンドで、sortk.txtのファイルの最初の部分を表示しました。
まず、diyoコマンドは、sortk.txtにしたがって変換表を編集しました。次に、sjiseucコマンドは、シフトJISからEUC-JPにテキストファイルを変換しました。半角カタカナの読み方は、ASCIIに置換されました。さらに、--e付きのsortkコマンドは、EUC-JPのテキストファイルを読み込んで、第2欄で語句を比較して行を並べ替えました。たしかに五十音順に並べ替えることができました。たとえば、ディレクトリは、テキストエディタの上に来ました。図99を参照してください。
diyoコマンドは、-fの直後に代用文字リストのファイルを入力できますが、さらにファイルを入力した場合、その名前で、新しい変換表を命名します。diyoコマンドにパス名を付加した場合、その名前で、新しい変換表を命名します。たとえば、インストールディレクトリにあるMS932~EUC-JP.binのパス名で命名するには、コマンドプロンプトに下記のコマンドおよびパラメータを入力してください。図100を参照してください。
diyo -f sortk.txt C:¥Narfi¥MS932~EUC-JP.bin
narfiコマンドは、シフトJISまたはEUC-JPのテキストファイルの多数の欄から細長い表を作成します。
Delphi版のNarfiは、Windowsフォームアプリケーションです。CSVを読み込んで、細長い表を作成して、Narfiウィンドウを開きます。NarfiをダブルクリックすることでNarfiウィンドウを開くことはできません。narfiコマンドとしてNarfiを使用してください。
初期段階で、-$ -0 -x -i1-16 -t1-16が設定されています。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-$ | シフトJISのテキストファイルを読み込む。 | |
-0 | -CRLF | 0Dhおよび0Ahで改行する。 |
-E | タイトルバーにNarfi Delphiを表示する。 | |
-i1-16 | -c16 | 第1欄から第16欄まで選択する。 |
-S¥s | -S¥x20 | 区切り文字として空白を使用する。 |
-t1-16 | -[16 | 第1行から第16行まで表示する。 |
-t633-647 | -X7 -P640 | 第640行および前後の7行を表示する。図101を参照してください。 |
-x | ファイル名が.csvを含むか点検する。 |
第3欄から第5欄までを選択するには、narfiコマンドのパラメータとして、-i3-5を付加してください。
第1欄から数えて5欄を選択するのではなく、第5欄のみ選択するには、narfiコマンドのパラメータとして、-j5を付加してください。-j5は、-i5-5と同じ結果を生じます。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-i3-5 | -c5 -b00111 | 第3欄から第5欄まで選択した。 |
-c5 -B11000 | ||
-c5 | -i1-5 | 第1欄から第5欄まで選択した。 |
-j5 | -c5 -b00001 | 第5欄のみ選択した。 |
-c5 -B11110 | ||
-i5-5 |
利用者は、多数の欄を指定できますが、さらに、ある欄を指定できます。多数の欄のうち、ある欄から制御文字を削除できます。第1欄から数えて2欄を選択して、2欄のうち第2欄から制御文字を削除するには、narfiコマンドのパラメータとして、-c2 -o2を付加してください。
mini.txtの第2欄から09h, 0Ch, 1Bhを削除した例を図102に示します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-0 | 0Dhおよび0Ahで改行する。 | |
-d2 | 第2欄から濁点、半濁点を削除する。 | |
-e2 | 第2欄から浮動小数点数を抽出する。 | |
-f | どの行も同じ欄数を有しているか点検する。 | |
-F new | 新しいファイルの作成および命名を行う。 | |
-k2 -a_ | 第2欄で半角カタカナを下線に置換する。 | |
-LF | -0- -L | 0Ahのみで改行する。 |
-o2 | 第2欄から制御文字を削除する。 | |
-p | ASCIIのHおよびIを第2欄から削除する。 | |
-q | 引用符で囲まれているコンマを削除する。 | |
-r | 逆順に欄を並べ替える。 | |
-s, | .csvの拡張子 | 区切り文字としてコンマを使用する。 |
-S¥x2C | ||
-S¥l | -S¥x7C | 区切り文字として縦線を使用する。 |
-V | バージョン番号を表示する。 | |
-w~ | -W¥x7E | 引用符として~を使用する。 |
-x- | ファイル名に.csvが含まれているか点検しない。 | |
-z2 | 第5欄で、最長欄の行番号および長さを記録する。 | |
-Z | 255から3071に欄数の上限を変更する。 | |
-G | -VC | 用例および短い説明を表示する。 |
--help |
rufeolコマンドは、テキストファイルの行の末尾にある不要な文字を削除します。もうひとつの機能として、いわゆるダブルスペースでタイプされた文書を草稿に戻すことができます。
Windowsのテキストファイルである場合、行末からコンマを削除するには、rufeolコマンドのパラメータとして、-u2 -rを付加してください。-mは、-u2 -rを意味します。rufeolコマンドは、0Ahが出現したとき、2バイト(コンマおよび0Dh)を無視して、改行します。-rが付加されたため、rufeolコマンドは、0Dhおよび0Ahで改行します。
rufeolコマンドのパラメータとして、テキストファイルを指定してください。rufeolコマンドは、テキストファイルを読み込んで、draft.txtというテキストファイルを書き出します。
2個のファイルが付加された場合、rufeolコマンドは、1個目のファイルを読み込んで、2個目のファイルを書き出します。
上記のとおり、2個のファイルを指定した場合、2個目のファイルが新しいファイルになりますが、先に新しいファイルの名前を指定するには、rufeolコマンドのパラメータとして、-o text.tmpを付加してください。-oおよびtext.tmpの間に空白を挿入してください。text.tmpは、新しいファイルの名前です。
一般論として、UNIXのテキストファイルは、0Ahのみで改行します。rufeolコマンドのパラメータが-u1であるならば、0Ahに先行する1バイトを無視します。
Windowsのテキストファイルは、0Dhおよび0Ahで改行します。0Dhも数えてください。rufeolコマンドのパラメータが-u3ならば、0Ahに先行する3バイトを無視します。-u1が付加された場合、rufeolコマンドは、0Dhのみ削除します。
何も指定されていない場合、rufeolコマンドは、0Ahのみで改行します。-rが付加された場合、rufeolコマンドは、0Dhおよび0Ahで改行します。すなわち、強制的に0Dhを挿入します。-u1 -rが付加された場合、rufeolコマンドは、0Dhを削除したにもかかわらず、0Dhを挿入するため、変化がありません。
何も指定されていない場合、rufeolコマンドは、0Ahのみで改行しますが、この設定を無効にするには、rufeolコマンドのパラメータとして-L-を付加してください。-L-が付加された場合、元のファイルに0Dhがあれば、0Dhが挿入されます。すなわち、強制的に0Dhが挿入されるのではありません。-L-が付加されれば、-0のパラメータが機能するようになります。-L- -0は、-rと同じ結果を生じます。
KeyWords.csvの第3欄は、空欄です。行末のコンマを削除した例を図103に示します。
多数の改行が連続する場合、rufeolコマンドは、1個の改行を行うことができます。
1個目、2個目、3個目、4個目…のように0Ahを数えて、改行を遅延できます。何も指定されていない場合、rufeolコマンドは、-w1が指定されたとみなします。すなわち、遅延しないで1個目の0Ahに反応して改行します。
-w2が付加されたrufeolコマンドは、2個目の0Ahが出現したら改行します。元のファイルから連続する2個の0Ahを読み込んで、新しいファイルに1個の0Ahを書き出します。すなわち、ダブルスペースでタイプされた文書を草稿に戻します。rufeolコマンドに-x2および読み込むファイルのみ付加したため、新しいファイルとして、draft.txtが作成された例を図104に示します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-m | -u2 -r | 先行する2バイトを無視する。1個目の0Ahが出現したとき、0Dhおよび0Ahで改行する。 |
-x2 | -u3 -w2 -r | 先行する3バイトを無視する。2個目の0Ahが出現したとき、0Dhおよび0Ahで改行する。 |
なし | -w1 | 1個目の0Ahが出現したとき、0Ahのみで改行する。 |
MS932~EUC-JP.binというバイナリファイルにしたがって、sjiseucコマンドは、シフトJISのテキストファイルをEUC-JPのテキストファイルに変換します。
Windowsのコマンドプロンプトは、シフトJISが多用されます。MS932は、いわゆるシフトJISですが、規格外です。たとえば、丸付きの数字(①②③⑩⑳)、ローマ数字(ⅠⅡⅢⅣⅩ)、1バイトのカタカナは、EUC-JPで表現しにくい。sjiseucコマンドのパラメータとして、シフトJISのファイルを指定してください。sjiseucコマンドは、シフトJISのファイルを読み込んで、sjiseuc.txtというEUC-JPのファイルを書き出します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-b | EUC-JPのテキスト | 一時ファイルとして、binary.tmpを作成する。 | |
-LF | -0- -L | EUC-JPのテキスト | 0Ahのみで改行する。 |
-0 | -CRLF | EUC-JPのテキスト | 0Dhおよび0Ahで改行する。 |
シフトJISのファイル、EUC-JPのファイルがこの順に指定された場合、sjiseucコマンドは、シフトJISのファイルから行を読み込んで、EUC-JPのファイルに行を書き出します。シフトJISのファイルがEUC-JPのファイルで上書きされるように命令するには、sjiseucコマンドのパラメータとして、-bを付加してください。一時ファイルとして、binary.tmpが作成されます。さらに、2個目のファイル名を1個目のファイル名と同じにしてください。binary.tmpが改名されます。
sjiseuc -b name name
テキストファイルに関して、Windowsでは、0Dhおよび0Ahで改行しますが、UNIXでは、0Ahのみで改行します。sjiseucコマンドは、各行から0Dhを削除します。変換表の名前は、MS932~EUC-JP.binです。sjiseucコマンドの特徴として、実行ファイル(Sjiseuc.exe)の外部から変換表を読み込むことができます。実行ファイルは、自分がインストールされたディレクトリに存在している変換表を読み込みます。
EUC-JPは、WindowsではなくUNIXの日本語です。sjiseucコマンドがシフトJISからEUC-JPにテキストファイルを変換するとき、丸付きの数字(①②③⑩⑳)、ローマ数字(ⅠⅡⅢⅣⅩ)などの機種依存文字は、すべて下線( _ )に変更されます。1バイトのカタカナは、ASCIIの下線( _ )に変更されます。
1バイトのカタカナを半角カタカナとも言います。半角カタカナの代用文字として、下線(5Fh)がsjiseucコマンドに使用されます。sjiseucコマンドが、たとえば、ナの代用として下線ではなくNを使用するように変換表を編集するには、コマンドプロンプトに下記のコマンドおよびパラメータを入力して、Enterを押してください。kおよびナの間に空白を挿入しないでください。
diyo -kナ -aN
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-o text.tmp Shift_JIS.txt | Shift_JIS.txt text.tmp | 新しいファイル(text.tmp)の作成および命名を行う。 |
-a | sete.txtから変換表のパス名を取得する。 | |
-b | いったんbinary.tmpを作成する。 | |
-b -y | binary.tmpを削除してはならない。 | |
-d | 変換表を探索してはならない。 | |
-s | 09h, 0Ch, 1Bhなどの制御文字を削除する。 | |
-t Shift_JIS.txt text.tmp | Shift_JIS.txtは、text.tmpと同じ日時を有している。 | |
-w | どの変換表を使用するか表示する。 |
たとえば、-b -w -yの3個のパラメータを統合して-bwyという1個の複合パラメータをsjiseucコマンドに付加できます。この場合、sjiseucコマンドは、自動的に-bwyを分解して、-b -w -yの3個のパラメータを生成します。-bywも同一の結果を生じます。-ybw, -ywb, -wby, -wybの各複合パラメータも同一の結果を生じます。