narfiコマンドは、CSVのテキストファイルを読み込んで、選択された欄を新しいファイルに書き出します。もうひとつの機能として、narfiコマンドは、欄を編集できます。
図30および図31では、mini.txtというCSVにタブ、改ページ、エスケープシーケンスが含まれています。第2欄から制御文字を削除するには、narfiコマンドのパラメータとして、-o2を付加してください。
narfi -o2 mini.txt text.tmp
十六進数 | 数値 | 英語 | 略語 | 説明 |
---|---|---|---|---|
07h | 7 | alert | BEL | ベル、警告 |
08h | 8 | back space | BS | バックスペース、削除 |
09h | 9 | horizontal tab | HT | タブ、水平タブ |
0Ah | 10 | line feed | LF | 改行 |
0Bh | 11 | vertical tab | VT | 垂直タブ |
0Ch | 12 | form feed | FF | 改ページ |
0Dh | 13 | carriage return | CR | 復帰 |
1Ah | 26 | substitute | SUB | MS-DOSテキストの終わり |
1Bh | 27 | escape | ESC | エスケープシーケンスの開始 |
narfiコマンドは、ある欄から負号、数字、小数点を書き出すことができます。たとえば、第2欄から浮動小数点数を抽出するには、narfiコマンドのパラメータとして、-e2を付加してください。-e2が付加されたnarfiコマンドは、第2欄で小数点を発見します。小数点が発見されない場合、0.0になります。-e2が付加されたnarfiコマンドは、第2欄の前半にある空白を無視します。負号、小数点、数字に到達するまで、空白だけではなく文字を無視します。図32を参照してください。
narfi -e2 isbn-t.csv isbn-t_decimal.csv
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-b101 | CSV | 第2欄を選択しない。 | |
-c3 | -b1110000000000 | CSV | 第1欄から第3欄まで選択する。 |
-e2 | CSV | 第2欄から浮動小数点数を抽出する。 | |
-n1 | CSV | 第1欄から整数を抽出する。 |
整数は、小数点がありません。整数を抽出するには、-e2ではなく-n2を付加してください。たとえば、第1欄から整数を抽出するには、-n1を付加してください。-n1が付加されたnarfiコマンドは、第1欄の前半にある空白を無視します。負号、数字に到達するまで、空白だけではなく文字を無視します。図33を参照してください。
narfi -n1 isbn-t.csv isbn-t_years.csv
-b | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 |
---|---|---|---|---|---|
真偽 | 第1欄選択 | 第2欄を除外する | 第3欄選択 | 第4欄選択 | 第5欄選択 |
たとえば、21欄もあるCSVで、まず、第1欄から第5欄までを選択するには、narfiコマンドのパラメータとして、-c5を付加してください。次に、第2欄を選択から除外するには、narfiコマンドのパラメータとして、-b10111を付加してください。欄を選択することの真偽を示すために、1または0を入力してください。10111のうち0は、第2欄を選択しないことを意味します。結果として、4欄を書き出します。すなわち、4列の表になります。図34を参照してください。ただし、-b10111が指定されない場合、narfiコマンドは、-b11111が指定されたとみなして、第2欄も書き出します。
obotコマンドは、ファイルの開始部分を2桁の十六進数で表現します。
十六進数でファイルを表示する有名なコマンドとしては、od, TDUMPがあります。デバッガ、バイナリエディタは、バイナリファイルの閲覧および編集が可能です。MIFESは、テキストエディタですが、バイナリ表示が可能です。
ファイルを読み込むバッファーのサイズを設定するには、obotコマンドのパラメータとして、-bバイト数を付加してください。テキストファイルもバイナリファイルとして処理されます。テキストファイルから読み込む行数を設定するには、obotコマンドのパラメータとして、-m行数を付加してください。何も指定されていない場合、-b640 -m3が指定されたとみなします。図35を参照してください。
obotコマンドがCSVを書き出すように命令するには、-s,(マイナスエスコンマ)を付加してください。書き出す表の欄数(表の列数)を設定するには、obotコマンドのパラメータとして、-c欄数を付加してください。表の行数を制限するには、obotコマンドのパラメータとして、-r行数を付加してください。何も指定されていない場合、obotコマンドは、区切り文字として空白を使用しますし、-c20 -r2147483647が指定されたとみなします。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-b2048 | 2048バイトを読み込む。 | |
-c10 | 表の各行には、10欄ある。10列の表になる。 | |
-m5 | テキストファイルから5行を読み込む。 | |
-s, | -s¥x2C | 区切り文字として、コンマを使用する。 |
-r20 | 表の行数は、20行を超えない。 |
FCコマンドは、2個のファイルを比較して相違点を表示します。
2個のテキストファイルを比較して、相違している行の番号および内容を表示するには、FCコマンドのパラメータとして、/Nを付加してください。図31を参照してください。たとえば、0Dhおよび0Ahで改行したか確認するために、バイナリファイルとしてファイルを比較するには、FCコマンドのパラメータとして、/Bを付加してください。どのWindowsも最初からFCコマンドを用意しています。COMPコマンドは、バイナリファイルを比較します。Windows 98は、COMPコマンドを用意していません。
パラメータ | ファイル | 説明 |
---|---|---|
/B | バイナリファイル | バイナリファイルとして、2個のファイルを比較する。 |
/N | テキストファイル | 相違している行の番号および内容を表示する。 |
UNIXのシェルの組込みコマンドとして、fcコマンドは、コマンドの履歴を編集します。コマンドの全部を入力しないで、以前のコマンドを編集して実行できます。シェルのfcコマンドは、WindowsのFCコマンドとは異なります。
atndコマンドは、ファイルを読み込んで、指定された位置およびその周辺の行を出力できます。もうひとつの機能としてファイルの行数を表示します。
たとえば、第640行を表示するには、atndコマンドのパラメータとして、-p640を付加してください。先行する4行も表示するには、さらに-b4を付加してください。後続の4行も表示するには、さらに-a4を付加してください。-c4は、-a4 -b4を意味します。図37を参照してください。
テキストファイルの行数を表示するには、atndコマンドのパラメータとして、-LFを付加してください。まず、行数が表示されます。次に、最長の行のバイト数および行番号が表示されます。最後に、第1行が表示されます。第1行ではなく第640行を表示するには、さらに-p640を付加してください。
ファイルの開始部分として、3行を書き出すには、atndコマンドのパラメータとして、-h3を付加してください。-h3は、-b2 -p1を意味します。図35を参照してください。
ファイルの終わりにある9行を表示するには、atndコマンドのパラメータとして、-t9を付加してください。atndコマンドは、自動的にファイルの行数を取得して、-b8 -p行数が指定されたと同等の結果を生じます。図36を参照してください。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | 説明 |
---|---|---|
-a2 | 後続の2行を表示する。 | |
-b3 | 先行する3行を表示する。 | |
-c4 | -a4 -b4 | 前後の4行を表示する。 |
-h8 | -b7 -p8 | ファイルの開始部分として、8行を表示する。 |
-LF | ファイルの行数を表示する。 | |
-p567 | 第567行を表示する。 | |
-t9 | -b8 -p行数 | ファイルの終わりにある9行を表示する。 |
rufeolコマンドは、テキストファイルの各行の末尾から不要な文字を除去します。
rufeolコマンドのパラメータが-u1であるならば、0Ahに先行する1バイトを無視します。Windowsのテキストファイルは、0Dhおよび0Ahで改行します。0Dhも数えてください。-u1が指定された場合、rufeolコマンドは、0Dhのみ削除します。-rが指定された場合、rufeolコマンドは、0Dhを挿入します。-mは、-u2 -rを意味します。rufeolコマンドは、0Ahが出現したとき、2バイト(コンマおよび0Dh)を無視して、改行します。-rが指定されたため、rufeolコマンドは、0Dhおよび0Ahで改行します。
パラメータ | ほぼ同等な入力 | ファイル | 説明 |
---|---|---|---|
-m | -u2 -r | Windowsのテキスト | 行末からコンマを削除する。 |
-r | テキストファイル | 0Dhおよび0Ahで改行する。 | |
-u2 | テキストファイル | 0Ahより先行する2バイトを削除する。 |